ヒミツの花園(11)

このドラマらしい、ほのぼの最終回でした。
物語の進行上、多少納得いかない部分もありつつ、「DVDが出たら買うな」くらいは思わせてくれるドラマでした。
ってか、ドラマを最初から最後まできちんと見たの、久しぶりかも。
四兄弟と月山とゆかいな仲間たちが、その後どうなったかがすごく気になります。
続編、できたら作ってくださいねぇ!>制作者の皆さま


秘密の部屋での航お兄様の告白はグッときました。特に「僕が全て引き受ける」のあたり。
航お兄様の頑っぷりはここから始まってたんだな〜と納得。
ただ、その前の回想の若き航くんがさわやかすぎるんだと思うわ。父親が死に目に必死で罪を告白してるのに、ポーカーフェースなんだもの。
もうちょっと衝撃を受けてもよかったんじゃ・・・・?とも思いましたけど、諸悪の根源である父親本人の目の前で傷付いた顔なんかできないか・・・・。うむむ。
航お兄様は、秘密を知られて兄弟(家族)から嫌われることを強烈に恐れていましたが、航お兄様自身がお父さんの罪を許すことができずに、自分の中の愛憎に苦しんでいたのが、その恐怖の根幹にはあったみたいですね。
実際には、他の兄弟、特にヒナタ君にとっては「顔も見たことのない実父<自分を育ててくれた兄弟」だったから、お兄様が恐れるように家族間で憎しみあうような事態が起こるはずもなく・・・・。
ただ、そうして何事もなく騒動が終息したのも、長い時間をかけて片岡四兄弟が確固とした絆を作り上げてきたからなのですから、「もっと早く打ち明けとけよ、秘密を」とお兄様を責めるのは筋違いなんですよね。
事件は起こるべき時に起こるべくして起きたってだけ。で、その過程には月山夏世という女性の存在が必要だったわけですな。


さて、その「事件」を加速させた木の下の娘は、バイク便君に叱られてヒナタ君に謝っていましたが、本当に反省したのか?あんまり、改心した風には見えなかったぞ?(笑)


今回は、バイク便君が大活躍でしたねぇ。前回は「フランス語要員か?(笑)」とか言ってごめんね。キミは“ポジティブ要員”だったね。
「盗作ってやばいじゃん」と言うあたりでは、おバカな割にしっかりした善悪の基準を持ってるんで、ビックリしました。(失礼)
ママンがフランス人の設定といい、人を疑わない性格といい、“いいとこの子”な雰囲気が漂ってる一方、バイトでバイク便なんですよねぇ・・・・。なんだ?没落したのか?
もし、続編ができるようだったら、彼のもう少し詳しい背景を見せてほしいです。


ヒナタ君を必死で探しているシーンで「修兄さんは何故スーツを?(かっこいいけど)」と普通に思ってしまいましたが、前回のミナエさんとのデートからそのまま話が続いていたんでしたっけね・・・・。こちらの時間では1週間経ってたから、忘れてしまっていた。(このドラマって、間を空けずに連続してみた方が面白いんじゃないか?という気がちょっとする。)
修兄さんは、ミナエさんに告白するも、ふられてしまいました。「死んだ男には敵わない」らしい。謎の男・龍二さんは刑事さん?だったんですね〜。立ち去り方がかっこよかった。
終わってから言うのもなんですが、ミナエさんの話し方(声?)が好きでした。
あれは、女将キャラだからあのしゃべりなのか?それとも、あの女優さん(滝沢沙織さん)の声が好きなんだろうか?ちょっと、追跡調査をする必要を感じる・・・・。お、「花嫁とパパ」に出るんですね?追っかけてみます。


前回告白してふられたのに、今回航お兄様と月山ちゃんをくっつけようとする智兄さんに「いいのか、それで?」と思いましたけど、「他の人がいいです」っつって自分をふった人がいつまでも本命?とくっつかずにフラフラしているというのは、邪魔くさかろうと思うので、アレはアレで智兄さんなりの決着の付け方だったんだろうなと解釈いたしました。


ああ、で、航お兄様と月山ちゃんの告白シーンですけど、良かったです。普通にドキドキしたわ。
月山ちゃんの「好きです、花園ゆり子が!」で一回外しておいて、航お兄様にキッチリ告白させるあたりは、グフフ♪でした。


今回、このドラマを見ていて、自分の実際の兄弟関係と比較して考えてしまう部分もありました。
で、私個人の意見としては、兄弟に面と向かって「好き」とは言えないし、言い争っても謝らないですね。
そういう点では、長男と次男・三男の関係性は、リアルに受け取れました。
ただ、ヒナタ君みたいなかわゆい弟がいたら、すごぅく嬉しいですけどね。