青い文学

芥川シリーズ。蜘蛛の糸地獄変

蜘蛛の糸は読んだことがあったので、大体どういう話かは。
しかし、カンダタの視点のみで、世界観も独特でしたね。
地獄の描写がやはり怖かったです。
地獄変とどうやって絡めてくるんだろう?とそればかり気になってしまいました。国王との関りはオリジナルかな?
堺さんが声を担当する良秀は最後に出てきただけでした。

地獄変は娘さんがキレイでしたね。話としては、やっぱり世界観が違うからか、「こんなんだったかなー?」と首を傾げましたが。
良秀は声が多少若く聞こえるときもありましたが、概ね良かったんではないでしょうか。初期の頃ほどは浮いて聞こえなかったです。

両作品を通して登場した国王は、どっかで見たことがあるようなキャラでした(なんだろ?SAMURAI7?)。

青い文学、まとめ。
面白い企画でしたね。堺さんを引っ張ってきた経緯と効果はよく分かりませんが。好評だったらいいな。でも、全作品の主役を一人でってのは、やっぱり無茶ですよ。堺さん、良くも悪くも声に特徴があるから。
冒頭の解説部分は、各作家について短い時間でいろんな補足情報を教えていただいたので、面白かったです。(芥川の時代との乖離とか)
作品として個人的に一番好きなのは「人間失格」の3話と4話ですね。葉蔵と美子ちゃんが好きでした。
その他は原作をそれぞれアレンジせざるを得ない状況にあっただけに、独自の解釈の面白さみたいなものは感じましたが、毎回「こう来たか〜!」と驚いている間に話が終わってしまうので、なんとなく消化不良。後日、DVDか何かで改めて観賞したいと思いました。