変に波風立てない方向で

ニホンて、そういうクニだよね。
別にいいけど。
「同じ目線」に巻き込まれないように気を付けよ‥‥。


意外にアッサリ次の代表監督が確定したので、ちょっとガッカリ。
経緯があんまりにもあんまりだったので、義理人情の側面から見ても渦中の人はオファーを断るんじゃないかと思っていたんですが‥‥。
就任確定後のコメントなどを聞くと、「前任者への怒り/反発」がこの大仕事を引き受ける一番大きな理由になったのかな?と感じました。
“前の人”も最初は同じようなこと言ってた気がするし。
「俺が監督だったらこうするのに!」ってヤツですよね。
ただ、“次の人”の言っていることは、非常に現実的かつ的確であると思うので、前ほど不安にはならないです。
むしろ、ちょっと好きになってしまいそう。


で、そうこうするうちに中田選手の現役引退が発表になりまして、第一報を知った時には、素直に残念で多少は同情する気持ちもあったのですが、公式発表のすぐ後にもう“メモリアルVTR”が出来上がってて各局こぞって「残念だけど、引き際が潔くてサスガだね!」みたいな“根回し”感に満ち溢れた報道のされ方を見ていると、残念通り越してガッカリってゆーか勝手にしてくれ‥‥という心境に。
引退発表文を読んでも、自分の言いたいことだけ言って「ぼくには次の世界があるからね」と去っていく様が某前監督の退任会見を思い出させ、シラけてしまいました。
結局、サッカーってのはあの人にとっては“キャリアの一つ”でしかなかったのかな‥‥。


挫折とゲームオーバーは違う。
一度負けたからといって、何もなくなってしまうわけじゃない。
何も手に入らないわけじゃない。
敗北からどう立ち上がっていくか。戦い続けられるか。
敗れた者の真の価値は、そこから生まれてくるのだと思う。
だから、この敗北をあの人がどう受けとめてどう変化していくかをちょっと楽しみにしていた。
現に、彼はドイツを目の前に自分のイメージを変えようと試みていた。
あまりにも唐突な変化だったし、成功していたとは言えないけれど、“変えよう”とした姿勢は決して恥じるべきものじゃなかった。
しかし、「期待していた成長」は失われてしまった。それが非常に残念。
ま、次の世界で頑張ってくれ。
私は残された貴方の仲間たちを応援する。